憧れ。

クウネル、という雑誌がありますね。


創刊以来、愛読している雑誌です。


初めて手にしたときは、衝撃的でしたね。


ノンノより、オリーブ派だった私にとっては。


「待ってました!」という感じで。


途中。
少し雰囲気というか。
内容が「うーん…」という時期もありましたが。


また、いつからか、盛り返したような。


それはさておき。


愛するクウネルの中でも、とくに好きな文章を綴る方がいます。


鈴木るみこさん、とおっしゃいます。



最初は意識はしていなかったのですが。
なんだか素敵だなって思って、あとで確認するといつもその方の文章で。


そんな鈴木さんが編集されたお気に入りの1冊。

クウネルの旅 パリのすみっこ

クウネルの旅 パリのすみっこ


クウネルは時に、パリ特集をされます。


一冊まるごと、パリ、パリ、パリ。
それを編集された一冊。


過日に紹介した阿部海太郎さん(→http://www.umitaroabe.com/)の世界そのもので。


街ゆく人々の声や、カフェの雰囲気がイキイキと伝わってきます。


一度、母とパリに行った際にも。


この特集に載っていたお店を、巻末についていた地図を頼りにメトロに乗りたずねました。
たどたどしいわずかな言葉で、いろんな人に尋ねながら。
中には、私の手をつかんで「ここだよ!」と案内してくださり、ハグしてきたフルーツ屋のおじさんも(笑)。


もちろん、流暢なフランス語はできませんが。
この本と。
スマイル。
そしてボンジューに、メルシー。


それで本当にお店の方も喜んでくださり一緒に写真をとってくださったり。


それより何より。

その尋ねたお店の全てが素晴らしかった!


味はもちろんなのですが、何というのでしょうか。
うーん。
うまく言葉にあらわせないのですが。


そのお店の方はもちろん、お客様も、雰囲気も、まるごと。


目新しいとかとは対極にある。
少し不便だけど、でも穏やかに流れる日々の時間が確実に約束された空間。


そんな感じかなあ…。


ああ。
自分の語彙能力の貧困さといったら…。


吉野飛鳥さん、というパリ在住の方の案内文章があります。

パリ特集では、大抵お目にかかれる方ですが。

この方の在り様も、とても素敵だな、と思います。


そして、私が普段持ち歩く思いつき手帳の表紙をかざるのは。


この本の148ページを飾る‘アニー‘という女性です。


白エプロン姿が何ともチャーミング。
とあるレストランで勤続15年の大ベテランだそうで。


鈴木るみこさん。
吉野飛鳥さん。
アニーさん。


お会いしたことはもちろんありませんが。


憧れの方々です。