メリーポピンズの幸せ。

仕事帰り。
小手毬を抱えた女性に春を感じる。


開店前に、父にリクエストして店の庭に植えてもらった。
小さな枝はグングン育ち、ぶわ〜と花開いてくれた。
あのこは、今、元気かなあ。


目下、冬ごもりは返上し、今は自転車で風に乗っかったり、向かう日々。
二号線や阪神高速が横断する街は緑も遠く、味気ない。


でも、そんな中にも春はある。
小手毬を抱える女性に春を感じる自分もいるし。
住宅街を訪ねたら、白梅や蝋梅、寒桜。


ある、ある。
そこかしこに。


自転車を止めて、パチリと一枚。


「また指入ってるやん〜」
などと笑いながら、患者さんやご家族と愛でる一時。
大切な時間をせっかくお邪魔するから。


今、ここで
出来ること
感じること


不器用だから沢山はできないけど
心を込めることはできる。


沢山は、沢山できる人に任せたらいい。


私でなければできない仕事でも、ないだろう。
もっと器用で、経験豊富な看護師さんは沢山いる。


でも、例えばもしも。
グリーンジャンボが当たっても。


私はこの仕事をやってるだろうさ。


と、広告のキムタクに向けて言ってみた。

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「メリーポピンズみたいやなあ」と患者さんから。

でっかい訪問カバンのせいかな。