BGM考。
えぜこ時代も、でしたが。
お店に行くと、BGMが気になります。
何かの折に、恵文社の堀部さんとそんな話をしたようにも。
本屋さんでかけるBGMは、喫茶店やカフェのそれとは異なるのか。
いやいや、一致することもあるか、とか。
あんまり、(いい意味でも悪い意味でも)耳に障ると、
本屋さんなどではそちらに気を持っていかれる。
となると。
きちんと、本やものと向き合ってもらいたい、という気持ちとのズレが生じる。
でも。
ふっと、商品と対峙する時をゆるめたときに。
耳に入ってくる音が心地よかったら。
「今、かかっっているこの音楽は何ですか?」
というような出会いもある。
という感じで。
そのあたりを絶妙にセレクトされている本屋さんは恵文社さん、かしら、と。
喫茶店では、
ヒヤシンスカフェさん(HP→http://jacintheandcie.org/)
まめすず・ちちろさん(HP→http://mamesuzu-sweets.com/)
これまた、よき感じでかかっているのです。
お店にくつろぎにくるお客様への店主からのメッセージとも受け取れる。
私は、イエペスじいさん(と、まめすずちゃんとは呼んでいる)のギターが好きだ。
私が行くと。
いつのまにか、古いレコードで、しげきさんがかけてくれてり、する。
私がえぜこに立たせてもらっていた時も、
お昼ごはんのときは美味しく食べてもらえるように、少し明るめのテンポの良い曲。
少し、ざわついていると感じた時は、静かな曲を。
静かに涙している人や、たそがれている人、自分なりの日没時間には真理子さんの曲を。
お店は箱であり、
そこに、
その日、
その時間、
居合わせた方々と一緒に、織りなす空間。
同じ時間は、二度と、ない。
だから、大事に思っていました。
まあ。
麻川マキさんが亡くなった日は、一日中、喪に服すと決め。
朝から、閉店まで。
「ふしあわせという名の猫」
「夜が明けたら」
「セントジェームス病院」
「めくら花」
などを、延々とかけていましたが(苦笑)。
日没時に、たまたま入ってくれたしぶいお客様と話が盛り上がり、
一方で、
ダイドコ帖さん(HP→http://daidokocyo.exblog.jp/)はBGMは、なし。
通りを行き交う人の声や、
みゆきちゃんやご主人が支度してくれるダイドコの音、
鳥の声、
風の音…
それが、BGM。
お店の数だけ、お店の在り方がある。
でも、結局は。
居心地がいいと自分が感じる心のラインが、
あるんでしょうなあ…。
結局、BGMって。
何でしょうかねえ…。
と、今はイエペスじいさんの「「魔笛」の主題による変奏曲op.9(ソル) 」を延々と聴きつつ。
綴るのでした。
- アーティスト: イエペス(ナルシソ),アルフォンソ賢王(10世),アルベニス,ソル,グラナドス,タルレガ,バッハ,ファリャ,ヴィラ=ロボス,トゥリーナ,ロドリーゴ
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- 発売日: 2002/02/21
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