似ている。

この方。

似ているんです。


お友達の一人に。


喋り方は、オネエではないんですけど。
思考が。
その在り様が。


お坊さんではないんですけど。
宇宙を相手に仕事をしているからでしょうか。


こういう類の本はあまり買わないんですが。


なんでしょう。
今日は、吸い寄せられるように思わず。


若かりし頃。

よなよな酔っぱらっては。
しゃべりまくり(ほとんどワタクシの一方通行、ですが)。


ひとしきり。
(ワタクシの)気が済んだあと。


すーっと。
おもむろに。
そのヒトは、静かに立ちあがり。
玄関のドアを開け。
ガスメーターの扉を開け。


おばあちゃんからタネをもらって育てた特製のぬか床を取りだし。
ずぷっと、手を入れ。
いい具合に漬かった大根やら、胡瓜やら、茗荷やら、エトセトラ、エトセトラ。


トントントン、と。
ひらってきたという木で作ったまな板で。
いつも丁寧に研いでいた包丁で。


これが。
不思議と。
どんなときでも、一定のリズム。


その間に、小鍋のユキヒラがぐつぐつ、と。


これまた。
おばあちゃんから習ったという自家製のお味噌でささーっと味噌汁を。


これまた、ひらってきた木で作った小盆にのせて。


「まあ、なみおちゃん。いろいろあるけどねえ。ほれ、これ食べな〜」


ふうふうして食べている間に。
ぽつぽつっとアドバイスをくれる。


うーむ。
健やかであろうか、あのヒトは。


まあ。
今頃、美味しいビールとソーセージをよなよな食べてるだろうな

つらい時は「やってらんな?い」て叫べばいいのよ (宝島社文庫)

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