仕入れと称して。

過日、友人より18キップをもらった。
友人の父上の残り1日分。


期限を見ると明日まで。
でも、明日は仕込みなど。
今日も何やかやと仕入れが・・・。


でも、せっかくの魔法の切符、と今日は電車で仕入れに向かう。
途中、ちょこまかと仕入れをしていたら、ふと思い立って山崎に。

先日、お客さまとお話していて行きたくなっていたので。
京都駅から10分ちょっと。
近いものだった。

学生時代は伏見から自転車でえっちら、ほっちら行ってたなあ・・・。
駅前にはカフェや雑貨屋さんができていて、雰囲気も変わった。

さて、久しぶりの大山崎山荘。
やっぱり、落ち着く。
今回は柳宗悦の民藝展で見ごたえもあった。
芹沢諶介も、やはりよかった。



新館では大好きなオジャコ(=ジャコメッティ)を楽しみにしていたが、今日は休息。
残念に思っていたが、棟方志功の作品が興味深かった。
棟方さんは昔はあまり好まなかったのだが。
最近は抵抗なく観れるようになった。
華厳譜という作品があって、菩薩さんや風神さんとか。
その版画の最後が、“日没”となっていて、思わずニンマリ。


やっぱり、うちの営業時間に間違いはないのだ、と勝手に悦に入る。
あんまり、しつこく見ていたので、守衛のおじさんがちらちらと。


一周して、テラスで一服。
そういえば、よくここでレポートを書いたりしていたなあ…と。
あれから10年ちょっと。
あまり成長はしていないなあ…。


庭園も相変わらず手入れが行き届いて、気持ちよい。
散策途中に、お庭の手入れをされているに出会う。
その人の剪定ぶりが印象的だった。
一枝を剪定するのに、いろいろな角度からじっくりと眺める。
丁寧にイツクシミながらハサミをいれている姿が美しかった。
事務的にやっている感じではなく。
とても清々しい気持ちになった。



たとえば。
お客さまから、コーヒーを淹れている自分が楽しそうだったり、シアワセそうに見えていたらいいなあと。

そんなことを思いつつ、もうひと仕入れをして家路についた。