コーヒーカンタータ
以前の職場でお知り合いになったステキな友人。
ちょくちょく、仕事の後に彼女の家に寄っては、遅くまで過ごしていた。
仕事の話は全くなくて、趣味の話で何時間でもおしゃべり。
あっという間に時間が過ぎるのだった。
お互いコーヒーが大好きなので、家に着くとまずはコーヒー豆をミルでひく。
スポング社製のアンティークミル。
ハンドルを回してがりがりと。
なんともいえず格好良くて、後に私もあちこち探して買ったのだった。
そんな彼女が教えてくれたのが、バッハのコーヒーカンタータというオペラの楽曲。
何よりもコーヒーが大好きな娘さんの歌。
“ワタシ、珈琲なしでは生きていけへんねん。結婚なんかせんでもええねん。珈琲さえあればええねんか〜”みたいな。
いろいろな指揮者や歌手で出ていて片っ端から聴いたのだが、彼女が聴かせてくれた演者のものが一番しっくりくる。
でも、もう廃盤になっているのか、手に入らず、まだずうっと探している途中だ。
そういうものが、あるというのも、また、楽しい。
ということで、彼女がくれたテープで今日も、それを聴く。