ネル
毎日があっという間に過ぎていく。
ああ、準備せなあかんと思いつつ、頭の中でグルグル…して終わる。
昨日は、珈琲屋・たなかのマスターご夫妻がわざわざ来てくれた。
アイスコーヒーの淹れ方を教えていただいた。
不思議に、マスターはえぜこの厨房に入ってもマスターだった。違和感がない。根っからマスターなのだった。
いつもは900mlくらいのコーヒーポットなので、3ℓは迫力もの。やぐらとネルでじっくりと淹れる。ネルもグンゼのパンツのような大きさ。
少し前までは、コーヒーを淹れるのはKONOの円錐ドリッパーを使っていた。えぜこでもそうしようと思っていた。
たなかさんでは、マスターはサイフォン(あの作法はマネできない)だが、奥さんはネルで淹れる。ネルの丸みをおびた味にはまってしまって、結局ネルで淹れることにした。円錐と理屈は変わらないので、作法に抵抗はなかった。
調べていくとネルにもイロイロとあるようだ。起毛部分をどちらにするのかとか、カタチとか。
コーヒーって味はもちろんだが、周辺のエトセトラが楽しい。いろいろな主張、思いがあって。
なかなか深い飲み物だ。
えぜこではご注文をお聞きしてから、豆をひき、ネルで淹れますのでお時間がかかります。
お急ぎの方は…またゆっくりできるときにお越しください。