突然に、やってくる。

羽田空港近くに船の形をした博物館が、あった
と、記憶している。


空港近くの土地に漂う空気
昼間から飲んだ時の感じ漂う港にそれは、あった
と、記憶している。


当時、切手収集に夢中だった。
売店で外国の古切手を買ってもらった。
円ではなく、不思議な単位の切手が無作為に入っていた。


月と雁、とか
見返り美人、だとか


そんなもんに価値があるんだと信じて
デパートの切手売場で鼻息荒く眺めていた小学生の私には。


それら外国の切手は全く興味が持てなかった。


あれらはどうしたんだろう。
今ならあの一枚一枚をじっくり眺めるのに。


そんな昔のどうでも良い記憶の破片が
薄いセロファン紙みたく
何の前触れも脈絡もなく
ちょっとした意識の隙間に割り込んでくるものだから


気が果てしなく、遠のく、遠のく。


休みの日はしばし放置。
仕事中(移動中の信号待ちとかで多い)は頬を叩いて叱咤する。


そんなことはありませんか。



タミフルの原料だったのかー。
知らなかった。