惜しいんだけど。

過日、久しぶりに帰省した。

母が
「これ、シビレのハンカチ。オシャレでしょ」

「バウンドケーキあるけど、食べる?」


分かる。

うん、うん。
分かるよ。
何のことなのか、伝わっている。
娘の私には。


しかし


えぜこの時に指摘したパウンドケーキは、やはり跳ねたまま。
名前の由来も含め、ていねいに何度か説明したはずであったのだが。


まあね、でも。
だからって、別に生きてけないわけでもない。
かえって、何だか彼女のキャラに磨きがかかってる感じも否めない。

そう感じるのは娘の欲目だろうか。


母はここ数年、こんな惜しい感じがやたらと増えた。
まあ、ニュアンスが伝われば良ろしいな、人生は。

クリアより、何か滲んでるくらいな視界がいいのかも。

北大路さんの父上もそうなんだなあ。
アズキアイスのくだりなんて、ウッカリ電車で読み、参りました。