まつぼっくり

時折、お子様連れのお客さまが来て下さる。

先日、マドギワの二人掛けに小さな女の子とお父さん。
夫々が本を読んでくつろいでいる姿。

それで十分、満ち足りた。
お店をやっていて良かったなあ。
細胞がじんわりとヨロコブ。

そういえば。

小さな頃、父に喫茶店に連れて行ってもらった。
弟が生まれるときに母が入院した産院の近くだったと思う。
“まつぼっくり”という名の喫茶店だった。
ナポリタンとかクリームソーダもありそうな喫茶店。

今はあまり見かけないが、コイン方式のインベーダーゲームのある机にいつも座った。
父はそこで、ひとしきりインベーダー。
私は、いつもチョコレートパフェを食べるのだ。
今思うと、私はインベーダーゲームをやりたい父の“だし”だった。
でも、父との思い出の１ページとしてかなり強烈に焼きついている風景。
三原じゅんこ、みたいなヘアスタイルのお姉さんが運んでくれることまでも、よく覚えている。

そこのパフェには花火がついていた。
これも、今ではあまり見かけないなあ・・・。
古きよき昭和のチョコパフェ。

えぜこでもあの、花火のパフェ、どうだろう？

いずれにしても、もしも。
もしも、お子さんが大きくなったら、そんな感じで思い出してもらえる喫茶店だったらいいなあ。

こんなものまでネットで売っているのだな。

日本製線香花火セット (大江戸牡丹・不知火牡丹・古今東西・牡丹桜)