勝手に郷愁。
自分の意志とは無関係に。
蓋が開いたり。
音を奏でたり。
水が流してく。
そこまで。
果たして。
必要なんだろうか。
私は。
その。
なんといいましょうか。
確認したかったりするときがある。
そこはかとなく。
ぼんやりしたくなるときがある。
でも、もう、その時には。
そこになかったりする。
もうやっといたったから。
はよ、出て行きなはれや。
と、言われているみたいに。
なぜ。
なぜそんなに、急かすのだろう?
『いつもきれいに使ってくださりありがとうございます』
というのも、本音と建前的で、好きでない。
はっきりお願いすればいいのに。
へりくだりの中の、心理戦。
そんなときにいつもよぎる風景。
粗末な木戸を開けると。
畳2畳分くらいの地べたに。
ゴルフのカップくらいの穴がぽっかり。
中国の山村では。
おじさんが指差す方向に行ったら。
側溝が流れていて。
そこにまたがるおばさんと少年。
あそこは、いまだに、そのままか。
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ウォッシュレットは、最近使えるようになってきました。
便座も最近は人肌程度が当たり前に。
いつからでしょうね。
たまに、出会えたら郷愁を感じるのは。
シンプルな和式。
水を流すときに、水鉄砲みたいなのがついてるところ。
油断して座ったら、ひゃっと便座がつべたいところ。
ちんまりした手洗い場に。
針金ハンガーに、いつからかかってるかわからない薄いタオルがひらひらしている風景。