いつもの夏。

まずは。
“どんつき”までざっ、と。
うちわの今年の柄を愛でつつ、あおぎつつ。
“く”の字をたどるように店店を歩く。


売店まで帰ってきたならば。
出会った本を片手に、橋に腰かけ。
缶ビールを飲む。


もう、長いこと決まっている糺の森での夏。


今年は、先日の調香教室で作ったエッセンスも携えた。
教わったようにハンカチにしみこませ、息を吸いこむ。
なかなか風流。